建築学科ごっこ

建築学科ごっこを通じて見つけた、模型作成、図面加工、時間管理などやりかたまとめ

時間もスキルもないけどそれでもIllustratorでそれっぽく建築プレゼンをレイアウトする方法

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時間がない→「絶対伝えなければいけない最小限のポイント」から優先的にデザインする

スキルがない→その伝えたいポイントを手軽に表現するデザイン技術を学ぶ

それっぽくレイアウトする→図面作成や模型作りより先にプレボのレイアウトを決める

 

というのが、デザイン初心者がプレゼンボードをレイアウトするときの基本戦略である。

 

 

言い換えればプレゼンボードのレイアウトに手間取っている人というのは

 

  • 伝えなければいけないポイントを明確にしないまま、とりあえず作りやすそうな図面やグラフィックから手当たり次第に作成する。
  • 少ない手数で大きな効果を上げるスキルを知らないので、時間をかけてデザインしたわりに(というか時間をかければ掛けるほど)煩雑な印象のプレゼンボードになる
  • しかもすべての図面やパースやダイアグラムを、限られた紙面に詰め込もうとし、結果主張が散漫でかつレイアウトが破綻してしまっている。

 

という傾向が見られるといってもいい。

 

 

幼稚な例えで恐縮だが、お弁当のおかずを作る事をイメージしてみてほしい。

短時間で美味しいお弁当を作ろうと考えた場合、

 

  1. まずは弁当箱を用意し、完成形を思い描く
  2. 次に作りたいおかずをPICK UPし、主菜と副菜を決定する
  3. 最後に、手軽に作れるが美味しく栄養も豊富な料理を作る(もしくはそのためのレシピや技術を学ぶ)

 

という流れで弁当を作るはずだ。

 

間違ってもとりあえず食べたいおかずを大量に作ってから、そのすべてを小さなお弁当箱に詰めようと努力するような無計画なことはしないはずである。

 

 

建築プレゼンも同じである。

  1. まずレイアウトから始める
  2. 載せる情報に優先順位をつけ、とにかく1枚目を完成させる
  3. そのために最短の時間で最高の効果を上げるパースや図面の加工スキルを身につける

上記3点にさえ気をつけていれば、短時間でプレゼンシートを作ったとしても、無秩序で何が言いたいか判らない、ナンセンスなプレゼンボードを卒業できるはずである。

 

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目次

 

 

 

 

 

 

 

1.まずレイアウトから始めよ!

初心者がプレゼンシートデザインでやってはいけないこと

 

建築プレゼンのグラフィックデザインで初心者がやってはいけないことがある。

それは図面や模型やパースが完成した後に、(即ち提出直前に)プレゼンシートを作り始めることである

 

「図面やパースがうまくプレゼンボード内に納められないよ!」

という人の大半は、十中八九、模型や図面やパースを作成した後にそれらのレイアウトを考えている

 

 

無論その作り方でスムーズにプレゼンシートが作れているのなら問題はない。

しかし、そのやり方で何らかの不都合が生じている人は、騙されたと思ってまずレイアウトを決めてから図面や写真を用意するという順番でプレゼンボードを作成してみてほしいのだ。

 

 

 

「図面を作る前にそのレイアウトを決める?」

「どうして写真や図面が無いうちからレイアウトを進める必要があるのだろう?」

「いや、そもそもそんなレイアウト方法は実行可能なのだろうか?」

「図面も模型写真もパースも無いうちからまずレイアウトするなどという非常識な手法があり得るのだろうか?」

 

ひょっとしたら、こんな疑問を抱く人もいるかもしれない。

 

そんなひとは、何らかの形でプロの雑誌編集やグラフィックデザイナーの仕事を見てほしい。(クリエイターに密着するタイプの雑誌や本は世の中にたくさんある)

グラフィックデザイナーや雑誌のデザイナーにとって、レイアウトを決めてから配置する画像素材や文章を集めることは特殊な手法ではないのだ。

 

 

「レイアウトから始めるデザイン」と「素材から始めるデザイン」

信じられない人は、例えば「モックアップ」という単語で検索してみてほしい。

内容も決まっていないうちから紙面を仮組みする事が、デザイン業界で一般的な考え方であることが理解してもらえるだろう。

 

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▲冊子デザインモックアップの例 

 

 

 

もちろん予めクライアントさんから「この写真を使ってください」という指示があったり、インタビューしてみたら当初の予想と全く違う内容になりそうなので慌てて記事内容を変更したりということも頻繁に起こる。

だから必ずしも当初予定したレイアウト通りに記事が作成されるわけではない。

 

 

が、素材が集まってないうちからどこに何を配置し、どのような記事にするかという方針を先んじて立てることもまた、至って常識的なデザイン手法である。

 

 

  • 画像・文章素材を用意してからレイアウトする。
  • レイアウトしてから画像・文章素材を集める。

 

全く順番が逆な2つのデザイン手法だが、どちらも正しいデザインの流れであり、プロのデザイナーはその両方を使い分けて活動している。

そのことをまずは把握してほしい。

 

 

 

レイアウトから決めると万事がうまくいく

その上で重要となるのが、「図面作成→レイアウト」と「レイアウト→図面作成」、どちらの順序で作るのが望ましいのか?である。

弁当の例えに戻るならば、「おかずを作る→弁当箱を用意する」「弁当箱を用意する→おかずを作る」のどちらの流れで作るべきかということである。

 

 

結論から言えば、実は圧倒的に後者、つまりプレゼンボードのレイアウトを決めてから図面やパースを作る手順がおすすめなのだ。

 

特にグラフィックデザインに関して自信がない人ほどレイアウトを優先するべきだとさえ言える。

 

 

 

 

 

 

というのも、図面や模型写真やパースが完成してからそれをレイアウトすると以下のような不都合が生じることがあるからだ。

 

  • 図面や模型写真、パース、スケッチ、ダイアグラムのテイストや色合いが揃っておらず、紙面全体が連携の取れていないチグハグな印象となってしまう。
  • 平面図・立面図・断面図・配置図は縮尺や大きさ、縦横比を変えることが出来ず、拡大縮小もトリミングも大きく制限されるため、レイアウト上の自由度が低く紙面内に適切に配置することが難しい
  • 模型写真の撮影やパースのレンダリングを無計画に行ったため、いざレイアウトしてみると求める構図やアングルの画像が無く、結局改めて写真とパースを撮り直す事となる。
  • 「せっかく作ったダイアグラム・スケッチ・模型写真だからなんとかして使いたい」という心理が邪魔してくるため、無理にレイアウトに組み込んでしまい、プレゼンボード上の主張が散漫になる。
  • 逆に想定外に紙面上にスペースが余ってしまう。かといっていまから新しいスケッチやダイアグラムを作る体力もやる気もない。頑張って作っても、もともと必要のない要素を無理に作成したため、何を伝えたいのかわからないチグハグなプレゼンボードになりがち。
  • そもそもレイアウトを最後に回したせいで提出直前に寝不足の頭でレイアウトすることとなり、焦りと疲れからまともにレイアウトを考えることが出来ない

  

 

あなたも一つくらい経験があるのではないだろうか?

以上はすべて「先に図面やパースを作ってから、提出直前にプレゼンシートをつくる」事によって起こる問題である。

筆者が「素材を作ってからレイアウトしてはいけない」と断言する理由もここにある。

 

 

考えてみれば実に不合理ではないだろうか?

多くの学生がレイアウトは苦手と認識していながら、そのレイアウト作業を提出直前に行っている。

よりにもよって、一番体力も気力も時間も残されていない提出直前に、苦手なレイアウト作業を行っているのだ。

 

 

要するに「作ったプレゼンボードで図面やパースを上手に納める」という発想が地獄への道標なのだ。

 

 

 

2.とにかく1枚目を完成させること!

載せる情報を整理し、優先順位を着ける

残念ながらあなたに時間がない。

よって伝えたいすべての情報を載せることはできない

課題出題時に与えられた「提出書類一覧」をすべて満たすプレゼンシートを作れる人はこの記事を読んでいないだろう。

 

 

だからこそ、プレゼンボードを通じて伝えたい内容を一度整理し、「これだけは絶対に外せない!」という情報に特化してデザインすることが必要になる。

 

 

例えば、同じ図面でも、立面図は平面図や断面図より重要性が低いことが多い。

また、平面図でも階によって平面図の重要性に差があるだろう。

 

一口に図面と言ってもその中には優先順位が存在するのだ。

そして、図面に限らず、あらゆるプレゼンシートに乗っている情報には伝えるべき優先順位が存在する。

 

 

無論その優先順位は設計にも人にも依存するので、ここで万人に当てはまる優先順位リストを紹介することはできない。

ただ、このままでは具体性に欠けるので、筆者が思う建築プレゼンに絶対に欠かせない5つのポイントを例示しておく。

  

  • 設計タイトル
  • 概要文(400字以内)
  • キービジュアル(模型写真やパース、場合によっては断面図や平面図など)
  • 敷地情報(地図、交通情報、写真、その他現状解析図など)
  • 造形コンセプト図(その建物はどんな形なのか?なぜその形なのかを伝えるダイアグラムやアクソメ図)

 

筆者はどうしても時間がない場合、優先的に手を付けるべきは、以上の5つだと考える。

 

無論これら5つだけでは建築の本当に一部分しか読み手には伝わらない。

しかし、この5つが欠けていると、他の図面やパースがどれだけ充実していても何も伝わらないだろう

また、しっかり図面もパースも書き込んであるのに何も伝わらないプレゼンシートは、この5つが全く整理されていないことが多い。

 

よって時間がない人は、まず上記5点をプレゼンシートの1枚目として仕上げることを目指してほしい。

 

以下、筆者がこの5つを選んだ理由や注意点を蛇足的に述べておく。

 

設計タイトル

設計タイトルの重要性は、多くの建築家やグラフィックデザイナー、文筆家などの語るところである。

あなたのプレゼンを見る人間が真っ先に見るのがこの設計のタイトルなのだ。

ここで興味を持ってもらうことは後々コンペなどを進める上で重要になってくる。

 

タイトルの付け方はそれだけで記事が一本(というか本が一冊)書けるほど奥が深いのでここではその重要性を叫ぶにとどめておく。

ただ、日頃から様々な本の見出しや町中の広告、楽曲のタイトル、コンペ受賞作のタイトルに注意をはらい、気に入ったものはメモして一覧にまとめておくと便利かもしれない。

 

概要文

郊外化により都市の生産・消費活動が大きく変遷し、衰退したまちがある。かつては宿場町として栄えた歴史を持つこの地だが、現代ではその活気はもちろん歴史性も失われ、駅前にはオフィスビルと無個性な商業施設が立ち並ぶばかりである。本設計では、歴史に対して適切な距離を保ちつつ、地域の人々が自分たちのまちに意識を傾ける契機となるような、緩衝帯となる建築を目指す。

これは今筆者が考えた、設計の概要説明文の悪い見本である。 

 

どこからか借りてきたような言葉ばかりが虚しく響くチープな文章な点も深刻だが、それ以上に問題なのはこの建築が何の機能を持つ建築なのか全くわからない点である。

 

この文章では、この建物が集合住宅なのか、保育園なのか、図書館なのか、美術館なのか、商業施設なのか一切わからない。

 

 

 

往々にして上記のような、詩的な文章を書く人が多いが、そういう人に限って何を設計したのかが全くわからない文章である事が多い。

 

これは特に卒業設計やコンバージョン課題、テーマが抽象的なコンペなどでありがちなミスである。

ウソのように感じるかもしれないが、「美術館課題」「集合住宅課題」のように、機能が指定されている学校の設計課題に慣れていると、こういう当たり前の「何を設計したのか」という情報が欠落したプレゼンを作ってしまいがちである。

 

こういったミスが生じないよう、概要文はテンプレートに当て嵌めるのが無難である。

例えば以下のような文章だ。

 

本設計は●●する“図書館”の提案である。

設計敷地であるこの地域は、現在✕✕な状況に置かれている。

そこで~~な建物を作ることで✕✕の解決を目指す

 

じつにありきたりな、それでいて、「その建築は何の機能をもつのか?」「設計の背景は何か?」「なぜその建築が必要なのか」がわかりやすい、整然とした文章である。

時間があるならまだしも、時間がないのであれば、確実に設計概要を伝えられるテンプレート文章を用意するべきだろう。

また、書き上げたらかならず誰かに読んでもらい、意味が通じるかを確認すること。

 

 

キービジュアル

タイトルで相手の興味を引き、概要文でその設計の大まかな梗概を伝えた所で、そうした文字情報から一気にイメージとしての情報を相手に伝えるのがキービジュアルとなる。

キービジュアルの表現手法は多様である。

模型写真・手描きパース・3Dパース・平面図・断面図・敷地図とあらゆる情報がキービジュアルになりうるだろう。

大切なのはひと目見てあなたの設計の特徴が理解してもらえるかどうかである。

 

個人的にキービジュアルは、自分がその建築を設計する時に最も重視した図面やスケッチの清書という決め方をしている。

例えばエスキスの際に断面図を繰り返し描いて案を練っていたのであれば、プレゼンシートに載せるパースも断面パースを使うようにする。

建物の利用者目線の外観を重視して設計したのであれば、施設の外観がよく分かるスケッチパースを大きく1枚目に載せる。

敷地周囲の環境や都市との関係性がポイントとなるアイデアのときは、周辺敷地も図面に取り入れた平面図がレイアウトの主役となる。

 

建築を学び始めの頃は、どうしても模型写真か平面図くらいしか選択肢がないかもしれないが、経験を積むに連れて表現の幅を広げていこう。

 

 

敷地情報
造形コンセプト

いわゆる「ダイアグラム」である。

これについても話せば長くなるのでいつか別記事にて紹介する。

かいつまんで説明してしまえば、「その地域にどのような課題があるのか?」「あなたの建築はどのような点において斬新なのか?」「その建築で人々はどのような動きをするのか?」などを読み手に伝えることが求められている。

 

 

 

 

 

改めて眺めてみると、「タイトル」「概要文」「キービジュアル」「敷地情報」「造形コンセプト」はいかにも当たり前の情報のようだ。

もっと建築学科らしい図面やパースやスケッチを優先しなければならない気もしてくる。

しかし、いかにも当たり前な情報だからこそ、これらの情報が欠落することは絶対に回避しなければならない。

コンペ受賞作を見てもらえればわかると思うが、アイデアコンペの中には平面図や断面図すら省略されている設計プレゼンが数多く存在している。

所詮図面もパースも模型もあなたの設計を伝える手段に過ぎないのだ。

 

 

是非思い込みを捨てて、本当に伝えなければならない最低限の情報は何なのか、それを見極めてほしい。

 

 

まず1枚目を完成させよ!

 

そして、プレゼンボードに載せる情報に優先順位を付けたなら、その優先度上位陣だけを真っ先につくりあげ、とにかくプレゼンシートの1枚目を完成させるのだ。

 

ネットにアップされているコンペ受賞作品や先輩のレイアウトを参考に、最初の1枚を仕上げてほしい。

 

そして、もし1枚目を作り上げた所でまだ時間に余裕がある場合に限って、2枚目以降を作れば良い。

 

 

 

ここで断っておきたいのは、これはあくまで時間がない人のための戦術であるという点である。

言うまでもないが、本来ならば全部の紙面をレイアウトし、何をどのように載せるかの全体像を決定する方がいいに決まっている。

 

まず1枚目を作ってから、2枚目のレイアウトを考えて、図面やパースを載せ、それが済んだら3枚目というやり方は全体のクオリティや雰囲気に統一感がなくなる上、すべての情報を載せられない可能性が出てくるため、あまり正攻法な作り方とはいえない。

だからもしあなたがクオリティの高いプレゼンシートを目指しているのなら、キチンと全体像を描いてからプレゼンシートを作って欲しいのだ。

 

 

 

しかし、何度も言うように、今回は時間がなく、すべての情報をプレゼンシートに納めることが不可能な人を想定している。

 

全体のレイアウトをのんびり考えていては、提出に間に合わないようなケースの場合、とにかく1枚目に最低限の情報を盛り込むこと、そしてそれを早い段階で印刷することが重要となる。

提出直前は印刷機が混雑していることが多い事を考えてみても、とにかく1枚目を作り絶対に伝えたいポイントを形にしておく事を目指すべきだろう。

 

 

 

 

3.IllustratorPhotoshopのスキルを身につける

 

プレゼンシートに何を載せるのか、どこにどのように情報を載せるのかが決まれば、いよいよ料理にとりかかる段階に入る。

 

既にプレゼンシートの全体像は描けているので、もはや9割方完成と言っても過言ではない。

が、肝心のIllustratorPhotoshopスキルの持ち合わせがなければ完成にまではたどり着かない。

 

IllustratorPhotoshopも実に優秀なソフトである。

長時間かけてよりハイクオリティな作品を作るためのツールが豊富なのはもちろんのことだが、短時間で絶大な効果を発揮する時短テクニックや少ない手数でより大きなインパクトを相手に与えるノウハウが存在するのだ。

 

 

 

例えば、レイアウトをする上で欠かせないテクニックの一つに、グリッドシステムがある。

予め碁盤の目のようにマス目を組み、そのマスにあわせて画像や文章を配置することで全体に統一感のある整ったレイアウトを実現する、グラフィックデザインの王道テクニックである。

しかしグリッドシステムをIllustratorで作るやり方は非常にたくさんあり、間違った作り方をしてしまうと、ムダに労力ばかりがかかってしまう

 

 

Illustratorには、グリッドシステムを高速で簡単に、しかも正確に作れる機能が幾つか存在している。

例えばこの記事で紹介した「段組設定」などである。

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あるいは、平面図一つを取ってみても、CADで作った生のデータをそのまま印刷するのと、Illustratorで適切に加工・着色してからレイアウトするのでは相手に与える印象や伝わる情報量が全く異なってくる。

躯体部分を塗りつぶす、床の色を機能や空間の特性別に塗り分ける、スタイライズ機能を駆使して質感や高低差を表現するなど、僅かな一手間で図面の印象というものは全く変わるのだ。

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あと忘れてはならないのが、アナログデータやCADデータをIllustratorPhotoshopで扱えるように変換するスキルである。

例えばCADで作ったデータをIllustratorで扱えるようにする技術

例えば正確かつ任意の縮尺の敷地データをIllustratorで扱えるようにする技術

例えばBIMソフトでつくった3DパースをIllustratorで扱えるようにする技術

例えば建築模型を印刷に耐えうるクオリティで撮影する技術

例えば手書きで書いたアナログスケッチをPhotoshopで加工する技術

 

こういった、「データを編集ソフトで加工できるよう変換する技術」を、必要になってから慌てて探していては間に合うプレゼンシートづくりも間に合わなくなってしまう。

普段からマニュアル化し、よりよい方法はないかと試行錯誤を繰り返しておくことで、提出直前の限られた時間を有効に使うことができるようになるのである。

 

 

 

 

まとめ

 

1.普段からスキルを磨いておく。提出直前に新しい表現方法を模索しない。

2.まず絶対に伝えなければならないポイントを厳選する。(筆者のオススメは「タイトル・設計概要・キービジュアル・敷地情報・造形コンセプト)

3.↑で決めた要素を一枚の紙面上にレイアウトする。(レイアウトが思いつかない人は下記画像を参考に)

4.レイアウトに従って文章を書き、グラフィックを作成し、とにかく1枚目を紙に出力する。

5.時間に余裕があれば、二枚目・三枚目を作る。

 

以上が筆者の考える「時間もスキルもないけどそれでもIllustratorでそれっぽく建築プレゼンをレイアウトする方法」である。

 

はっきり言ってレベルの低い、いくらかの減点は免れない方法論である。

(採点基準の厳しい学校であれば、要求図書が満たされていない時点で不可かもしれない)

 

 

それでも筆者がこの方法を主張する理由は「デザインは伝わらなければゴミ」と考えているからである。

 

建築課題は普通1ヶ月から2ヶ月という長いスパンで出題されるが、プレゼンシートを作る作業というのはその最後の数日(下手したら数時間)でしかない。

その僅かな期間の行動によって、あなたの1ヶ月間に渡る試行錯誤の結果が相手に通じるか通じないかが決まっているのだ。

 

 

すべての図面が載っては入るが、密度の薄い、主張の散漫なプレゼンシートを提出し、全く相手に伝わらない方がいいか、

最低限の枚数と情報しか用意できていないが、絶対に伝えたいことを確実に伝えるプレゼンシートを提出する方がいいか、

 

 

あなたが迫られているのはそういう選択である。

もっとも、これはある種の美学の問題なので、どちらがいい悪いという類の話では無い。

 

 

ただ筆者は、後者のプレゼンシートの方に好感を持つ。

そして多くのクリエイター・デザイナー・建築家もまた、同様の価値観を持っていると勝手に信じている。 

 

 

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