建築学科ごっこ

せめて、建築学科生のふりはしていたいから

敷地図・配置図の作成、周辺敷地解析に便利なサイト・ソフト 6選

建築学科は日本では理系、中でも工学に分類される学問ですが、近年課題もコンペも、より周辺敷地との関係や歴史性・地域性等をますます重要視するものがふえてきました。

 

もはや建築家は単に施主や利用者の要望をまとめてかっこいい建築を作ればいいだけの人間でなくなりつつあり、建築家には芸術家や技術者だけでなく社会学者や経営者としての能力も必要ということです。

 

 

そんな今、様々な地図情報を分析し、可視化し、人に伝えるリテラシー建築学科必須の教養と言えます。

 

しかし、模型の作り方や設計手法と異なり、いわゆる客観的なデータから土地・敷地を読む技術にかんする最低限のノウハウはあまり話題に上らず、教授や先輩から教わる機会も少ないのが実状です。

 

 

そこで、

「土地を読むって具体的にはどうすりゃいいんだよ!」

「プレゼンボードに載せるシンプルできれいな地図がほしい!」

「敷地模型作成に便利なサイトって無いの?」

というあなたに、様々な観点から地形や地図を取り扱う便利なサイトやツールを紹介しようと思います。

 

続きを読む

IllustratorやCADで使える正確な敷地図をダウンロードする方法【VectorMapMaker】

 

すこぶる便利なのに、嘘みたいに知名度が低いソフトVectorMapMakerについて紹介したい。

(今回は単なる紹介記事なので、具体的な使い方やダウンロード方法は公式サイトに譲る。)

 


VectorMapMakerとは、前回紹介した国土地理院基盤地図情報IllustratorやCADで扱えるようにする魔法のソフトである。

 

f:id:houman-arch:20170309104235j:plain

 

上記の通り、国土地理院提供の基盤地図情報Illustratorで扱える。(写真は香川県高松港の地図)

写真ではレイヤーが1つのレイヤーにまとまっているが、実際には行政区画や建物外周線など情報ごとにレイヤーを分けてダウンロードできる。

 

 

VectorMapMakerの特徴は以下の点である。

  • 基盤地図情報を元にしているので形はもちろん縮尺も調整できる正確さ
  • 標高線や行政区分や軌道線にまで対応した圧倒的で緻密な情報量
  • 膨大な線から必要な線だけを選んで出力できるうえ、それらすべてが線種ごとにレイヤーわけされている利便性
  • dxf.形式出力対応のためIllustratorだけでなく各種CADでも利用可能

 

 

 


ダウンロードは下記リンクから。

ダウンロードページ

もちろん無料だし、利用者登録さえいらない。

 


[ダウンロード]リンクを押すとダウンロードページに飛ばされる。

ダウンロードしたvmm.zipというファイルを解凍。


解凍したフォルダにはさまざまなフォルダやデータやアプリが入っているので、まずはVectorMapMakerManual.pdfという解説用PDFを開く。

基盤地図情報とちがって極めてわかりやすい解説なので、これを見ればよほどパソコンに不慣れでなければダウンロード出来るはずである。

(上のリンクからも説明書はダウンロードできます)

 

あとは、解説書に従って任意の地図をダウンロードし、VectorMapMakerで変換、適宜CADなので活用すればよい。

 

f:id:houman-arch:20170309104237j:plain

 

ライブトレース機能なんて使ってる場合じゃないよ

 

 

▼このワンクリックが大きなモチベーションです。何卒。

 

 

関連記事

ダウンロードしたデータをIllustratorで加工するコツ▼

 

houman-arch.hatenablog.com

 

houman-arch.hatenablog.com

 

 

【建築学科】GoogleMAPはもう卒業!正確な敷地図・周辺地図のダウンロード法を徹底解説!

f:id:houman-arch:20170221184924p:plain

建築学科に入って困ることの一つが正確な地図の入手方法です。

日常生活ではGoogleMapをスクリーンショットした画像があれば十分でした。

しかし、プレゼン用の敷地解析図や配置図、敷地模型のためにはGoogleMapでは力不足です。

 

GoogleMapの弱点は以下の3つです。

  • 縮尺を自由に設定できない
  • 地名や施設名・影などの余分な情報を削除できない。
  • 日常生活用のデータのため正確でない線も多い

 

また、書店や市役所で正確な地図を購入できますがこちらも

 

  • 1/2500など、小さな縮尺のものしか無い
  • 必要な地図はごく一部なので、使わないところの地図まで買いたくない
  • 地名や境界線など、GoogleMap以上に不要な情報が多い(シンプルな地図が欲しい!)
  • スキャンが必要で場合によっては時間をかけてトレスしなければならない(IllustratorやCADで使いたい!)

 

など、いくつもの不満がありますね。

 

 

そこで今回は、必要な情報だけが盛り込まれた正確な縮尺の地図を入手するできる国土地理院基盤地図情報サービスの使い方を紹介します。

 びっくりすることにこの「基盤地図情報」正しく扱えばIllustratorやCADでも編集できる凄いやつなんです!

 

 

macの場合、地図情報のダウンロードは出来ますが、それを閲覧する基盤地図情報ビューアが利用できないようです。mac上で利用したい方は品川地蔵様作成の閲覧ソフト基盤地図ビューア等を利用してください。指定した縮尺の地図がPDFにて出力できます。

 

 

 目次

  • 1.利用者登録を行う
  • 2.「基盤地図情報」をダウンロードする 
  •  3-A.VectorMAPMakerをダウンロードする。
  • 3-B.専用ソフト「基盤地図情報ビューア」をダウンロードする
  •  
  • 4.基盤地図情報ビューアで地図をダウンロード・保存する
  • 最後に(権利とか利用許諾とかの話)

 

続きを読む

建築プレゼンボードレイアウトの流れと型 -テレビショッピングに学ぶプレゼンの様式美-

建築のプレゼンボードに限らず、他者にプレゼンテーションするには基本となる型がある。

それどころか、紙面上のどこに図面を配置し、どこに模型写真を載せ、どのように視線の流れを作るかという大枠は、かなりパターン化されている。

 

  • プレゼンの目的は、解決策の提示である
  • 解決策の提示には〈結論となる解決策〉→〈現状解析と課題の明示〉→〈解決策の再説明〉という3STEPが最も王道である。
  • プレゼンボードのレイアウトの基本もまた、この3STEPが応用される

 

以上が本文の結論である。

無論、これはあくまでパターンの一例にすぎない。

 

全てのコンペ入賞作がこの法則に従っているわけではない。

このテンプレートに添って作成すればより良いプレゼンになる保証すら無い。

 

あいにく僕はデザインやプレゼンの専門家でも無いのでそこまで普遍性と絶対性のある型は提供できない。

あなたの設計内容や、プレゼン相手によっては全く当てはまらない可能性があるので、適宜応用してほしい。

 

続きを読む

手描きで平面パースを描く方法

 

f:id:houman-arch:20161130230316j:plain

イラストレーターや漫画家と違い、建築学科での手描きスケッチ・パースには図面という素材があります。

だから、バカ正直に白紙からスケッチやパースを書き起こさずとも、平面図を元にパースを描いたほうが、手軽に、楽に、正確に空間を表現できます。

 

 

 

なので、ぼくは基本的に建築学科のパースとは、平面図を用いた一点透視法パースがかければ、十分とまでは行かずとも最低限の目的は果たせると思っています。

少なくとも、複雑で狂いやすく作図に時間のかかる割に、建物の外観を一方向しか表せない二点透視パースよりはずっとかけるようになる価値があると思っています。(特に初心者は)

 

 

この記事で伝えたかったことは以上です。以下解説と言う名の蛇足。

 

続きを読む

卒業制作で、後輩があなたに望んでいるたった一つのマネジメント

結論から述べよう。

 

  • 後輩へ自分の設計をプレゼンテーションする。
  • 後輩に自分の過去作品をプレゼンテーションさせる。

 

以上の卒業設計における効能を紹介するのがこのエントリーの趣旨だ。

 

 

 

日々怠惰で放漫な僕を置き去りに、2016年は11月も終わりに差し掛かった。

4回生の各位におかれては、卒業設計も佳境に入り、後輩を集めての模型製作にかかる時期だと思う。

 

卒業制作は多くの学生にとって、初となる共同設計作業である。

 

しかし、僕達はただの一度として複数の人員で一つのものを作るノウハウや作法を体系的に学んでいない。

 

一般にこのノウハウをマネジメントと表現する。

もしドラで話題となったドラッカーの『マネジメント ~基本と原則』が有名)

 

 

そこで今回、マネジメントの基本思想を元にした*1卒業設計で後輩に嫌われない共同作業のあり方を考察する。 

 

 

 

今年の冬もまた、先輩も後輩も等しく苦しみ合う、負の共同制作が全国各地の製図室で繰り広げられようとしている。

 

より健康的で、文化的な卒業設計の一助になれば幸いである。

*1:異分野の知見を、自分の業界でさも自らの発明の如く吹聴する事は、無能が有能に擬態する常套手段である。

続きを読む

質のいい作品が出来たからポートフォリオを作るのではなく、ポートフォリオを作るから作品の質が上がる

この記事を読むあなたが建築学科(もしくはそれに類する団体)に所属する以上、曲がりなりにも創作活動で活躍することを願うクリエイター志望だろう。

であるならば、自分の生み出してきた作品達の管理は義務を通り越して存在意義である。(少なくとも赤の他人にとって、クリエイターの存在価値はクリエイターの総作品価値とイコールである。)

 

間違っても課題終了の開放感に浮かれて、自分の作った作品を放置するような姿勢は取ってはならない。

 

 

というわけで今回はポートフォリオ(作品集)についてである。

テーマは過去の自分の作品をまとめるという行為が、果たしてどのような効果をもたらすのかである。

ポートフォリオの提出が求められる就活生や留学志望者だけでなく、1回生や2回生もぜひ目を通して欲しい。

 

続きを読む

▼このワンクリックが大きなモチベーションです。何卒。